身体の表面から胃がんの塊が……それでも最期まで “わが家” で過ごした男性のお話

身体の表面から胃がんの塊が……それでも最期まで “わが家” で過ごした男性のお話

写真はイメージです

医師になって40年。そのうち20年以上を在宅医療に力を入れてきた、在宅看取り医の千場純さん。患者さんにはさまざまな人生があり、命のとじ方があります。千場さんが看取りの現場に立ち会い、心に残っているのが「最後まで思い出の家で暮らした、永遠のイケメン」享年81歳の男性のお話。そのご本人に語りかける形で紹介してもらいました。

 ご家族の希望で本当の病名は伏せられたまま、自宅療養をはじめた方がいました。やがて真実を知ることになりましたが、勇敢にも最期まで自宅にいることを決心しました。そんな患者さんのお話です。

 最初の入院理由は心筋梗塞でした。幸いにも軽症で、カテーテル治療が成功し一件落着ーーと思ったら貧血が進行していました。その原因を調べるための胃カメラで、今度は胃がんが見つかりました。すでに進行しており、心筋梗塞の直後でもありましたから手術もできませんでした。輸血後には両側の胸水貯留をともなって心不全を併発して、2か月近い入院期間となっていました。

 胃の入り口あたりの腫瘍は、その間しだいに大きく育って、ろくに食べることもできないまま、娘さんのご意向で胃がんであることは説明されることもなく、「いずれ食べられるようになるまでーー」との説明を受けて中心静脈栄養(IVH)カテーテルを挿入されました。

 その後さらに1か月が過ぎたころ、あなたは家に帰りたいと切望されました。

続きは週刊女性PRIME で

1

関連記事(外部サイト)