特殊詐欺の最新動向「1度騙せるとわかった相手から何度も吸い上げる」

特殊詐欺の最新動向「1度騙せるとわかった相手から何度も吸い上げる」

【左】'17年1〜4月の特殊詐欺の全国被害状況を'16年と比較【右】手口別の内訳('17年1〜4月)※警察庁の発表をもとに本誌作成。’17年の数値は暫定値で( )内は前年同期比を表す。被害額は減っているものの件数はどの月も昨年を上回っており、額の比較的小さい犯行が多数回行われる傾向。手口別では主要な4つの詐欺で昨年同期比が120%以上に

「『オレオレ詐欺』をはじめとした特殊詐欺は2003年ごろから社会問題化し、日々、注意喚起や摘発に努めていますが、犯行に歯止めがかからない状態です。被害者は金銭的な損害に対してはもちろん、騙されたこと自体におおいに傷つき、体調を崩したりふさぎこんでしまう人も。卑劣な犯罪のひとつなんです」

 と語るのは、警視庁犯罪抑止対策本部特殊詐欺対策第一担当管理官の山上嘉人警視。警察庁の統計によれば、特殊詐欺の’16年の認知件数は、前年比2・4%増の1万4154件。’17年1〜4月までの累計は前年から1393件増というハイペースで推移している。

 一方、検挙件数は前年比8・7%増の4471件で、’11年以降で最多だ。

「詐欺集団のアジトの摘発などにも力を入れ、着実に検挙を重ねていますが、それをしのぐ勢いで発生しています。いくら対策を立てても新種の手法でかかってくる。まさにイタチごっこです」(山上警視、以下同)

 そもそも特殊詐欺は、不特定多数に対し、対面することなく、電話やメールを使って騙すのが特徴。オレオレ詐欺に代表される4つの『振り込め詐欺』と、『振り込め類似詐欺』に分けられる。

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