50周年の旭山動物園、大ブーム後も好調「一発芸人では長く愛し続けてもらえない」

50周年の旭山動物園、大ブーム後も好調「一発芸人では長く愛し続けてもらえない」

客はアザラシになったつもりで間近に観察ができる

 日本最北の動物園が今夏、記念すべき50周年を迎えた。北海道旭川市にある旭山動物園だ。10年前の大ブーム時には年間300万人が訪れ、動物たちの獣舎前にそれぞれ2時間待ちの行列ができたほど。現在は少し落ち着きを取り戻したが、それでも国内外から年間150万人が訪れる。人気の秘密は、動物の嬉々(きき)とした動きを引き出す『行動展示』にあるという。

 さっそく園内を散策してみると、ベンチに座ってじっと上を見上げる2人の女性に遭遇した。「すごい!?すごい!」と声をあげる彼女たちの視線の先を追うと、雲梯(うんてい)にロープを張った大きな遊具を伝い、機敏な動きを披露するクモザルが1匹。客の拍手が聞こえるのだろうか。決めポーズをしているようにも見え、その立ち姿に笑みがこぼれる。

「うちは狭いし、珍しい動物なんていないんです。でも、動物たちが持っている本質的な動きを、ふと発揮できるような環境を用意して、のびのびさせてあげる。そうすれば、お客さんにも“つまらない”じゃない感想を持ってもらえるんじゃないかと思ってね」

 そう話すのは数々の行動展示を手がけてきた園長の坂東元さん。時代の先を走るアイデアマンとして一躍、時の人となるが、原点には忘れられない屈辱がある。

 坂東さんが就職したのは1986年。獣舎の老朽化、感染症などで客足が落ち込み、閉園の危機に直面したどん底のタイミングだった。

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