<新刊レビュー>坂元裕二の独特な恋愛小説、終活コミック、オジサマ写真集

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■『往復書簡 初恋と不倫』
(坂元裕二=著 1600円+税 リトル・モア)

 著者の坂元裕二は『東京ラブストーリー』をはじめ、名子役・芦田愛菜を一躍有名にした『Mother』など、大ヒットドラマを手がけた人気脚本家。

 本書にある『不帰の初恋、海老名SA』『カラシニコフ不倫海峡』は、2012年に朗読劇の脚本として書き下ろされたもの。クラスでいじめられていた男子のもとに、突然届いた同級生からの手紙、名も知らない女性から胡散(うさん)臭いスパム風メールがある日、届く……。両ストーリーとも女性からの手紙やメールからストーリーが始まる。

 会話形式の作品で、はじめはどんな展開? と、まったく読めない状況が続くが、そのうちただの甘酸っぱい初恋話やドロドロの不倫劇ではなく、荒唐無稽と思うようなサスペンスを盛り込み、日々の些細(ささい)な出来事や独特な心情の表し方などを、会話の要所要所に入れテンポよく読ませていくのは坂元裕二ならでは。HAPPYだけではない男女の愛を考えさせられる。

(文/安川ヤス子)

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