歌手や芸人だけじゃない! 平成の愛すべき“第3の一発屋”たち

歌手や芸人だけじゃない! 平成の愛すべき“第3の一発屋”たち

平成22年、大ヒットした『トイレの神様』を歌った植村花菜。小説、絵本、テレビドラマまで制作され、一大ブームになったが……

昭和の途中まで“一発屋”といえば、もっぱらヒット1曲で消えた歌手を指していました。それが変わったのは、漫才ブームのとき。ギャグ一発を残して消えた芸人もそう呼ばれるようになり、平成ではその関係が逆転します。

 『トイレの神様』の植村花菜や三木道三、河口恭吾といった歌の一発屋も出ましたが、一発屋と聞いて多くの人が思い浮かべるのは『電波少年』『ボキャ天』『エンタ』などから生まれた芸人たちでしょう。

 歌の一発屋についても、ちょっと笑えたり、どこか奇をてらったものが目立ちました。鼠先輩や羞恥心、野猿、藤岡藤巻と大橋のぞみ……。曲自体は正攻法だったジェロにしても、外国人が演歌をやるというギャップが面白がられたといえます。秋元順子やスーザン・ボイルは、年齢とのギャップでしょうか。

 つまり、平成とは笑いとギャップの時代でした。例えば、オウム事件のさなか、異彩を放った横山弁護士。独特の容姿とキャラで「もう〜、ヤメテ!」などと叫ぶ姿がものまねされました。あの不思議なブレイクは殺伐とした事件報道のなかで、大衆が脱力効果を求めた結果だったのです。

 これに限らず、メディアは、ことあるごとに大衆ウケしそうな人を見つけては“キャラ立ち”させ、世間はそれを面白がりました。こうした歌手でも芸人でもない“第三の一発屋”が活躍したのも、平成の特色です。

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