究極のおもてなし 藪内流十四代家元襲名披露茶事

究極のおもてなし 藪内流十四代家元襲名披露茶事

家元が炉に炭をつぐ様子を客は静かに拝見する。燕庵の点前座に座れるのは家元ただひとりだ 撮影:亀村俊二

2015年6月に藪内流宗家14世家元を襲名した藪内 紹智(やぶのうち・じょうち)さん。藪内家で執り行われた家元襲名披露茶事の様子を紹介します。




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\r\n■燕庵での家元の炭点前と緝?堂の和やかな懐石\r\n


藪内家では平成27年(2015)6月7日に十四代家元が襲名され、関係者を招いての襲名披露茶事が執り行われてきました。平成29年(2017)12月11日、その締めくくりとなる茶事が行われました。夜来の雨も上がり、京都の冬らしい澄んだ空気の中、藪内家の庭はいちだんと緑鮮やかになりました。



午前十時半過ぎ、客が次々と訪れ、受付を済ませると寄付待合に向かいます。一同がそろうと白湯をいただき、腰掛待合に進みます。蹲(つくばい)の水を改める音が響き、ほどなく家元が猿戸(さるど)に姿を現し、主客は無言の挨拶を交わします。



家元が燕庵に入ったころを見計らって、客は露地へと歩を進めます。正客から順に蹲にて手と口を清め、にじり口をくぐります。畳半畳ほどの狭い入り口から頭を下げて入ることは、客を謙虚な気持ちにさせるといわれます。



薄暗い燕庵の室内で客は床の間を拝見します。

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