志を持ち、それを実現するには「自ら箸を取れ」

志を持ち、それを実現するには「自ら箸を取れ」

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現代の私たちが、渋沢のように志を持ち、それを実現していくためには、何が必要なのでしょうか。彼は、『論語と算盤』の中に、そのヒントとなる考え方をいくつか残しています。作家で中国古典研究家の守屋 淳(もりや・あつし)さんが、該当箇所を引いて紹介します。




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まず、志を実現するには、自分で道を切り開いていくやる気と気概がなければ始まりません。いくら優秀な人間でも、やる気を持って自ら動き出さなければ、何も成し遂げられない。そのことを渋沢は、「自ら箸を取れ」という表現で若い世代に訴えています。


青年たちのなかには、大いに仕事がしたいのに、頼れる人がいないとか、応援してくれる人がいない、見てくれる人がいないと嘆く者がいる。

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なるほど、どんなに優秀な人でも、その才能や気概、胆力や智謀を見出す先輩や、環境がないと、その手腕を発揮するきっかけがなかなか掴(つか)めない。そこで、有力な先輩を知り合いに持つとか、親類に有力な人がいるという青年は、その器量を認められる機会も多いので、比較的恵まれているといえるだろう。

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しかし、それは普通以下の人の話で、もしその人に手腕があり、優れた頭脳があれば、たとえ若いうちから有力な知り合いや親類がいなくても、世間が放っておくものではない。

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