志を持ち、それを実現するには「自ら箸を取れ」

もともと今の世の中には人が多い。官庁にも、会社にも、銀行にも、人がたくさん余っているくらいだ。しかし、上の人間が「これなら大丈夫」と安心して任せられる人物は少ない。だからどこにおいても、優良な人物ならば、いくらでも欲しがっている。こうして人材登用のお膳立てをして、われわれは待っているのだが、この用意を食べるかどうかは箸を取る人の気持ち次第でしかない。ご馳走の献立をつくったうえに、それを口に運んでやるほど先輩や世の中はヒマではないのだ。


社会や企業は、いつでも優秀な人材を欲している。しかし、だからといって何から何までお膳立てしてあげるほど優しくはない。これは、現代でも同じことが言えるのではないでしょうか。



■『NHK100分de名著 渋沢栄一 論語と算盤』より

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