歴史ロマンを体感できる古街道の歩き旅





「古街道の痕跡に注意して歩くことに慣れてくると、どこの駅前にもあるような地域案内図を一目見ただけで、古い河川の流路跡、江戸時代よりはるか以前の中世の城跡や館跡、集落や街道、さらに古い古代国家が全国に造った計画道までが見えてくるようになりますよ」



ここには古街道があった――そう確信できるところを歩くとき、宮田さんは「自分が歩いている場所を、歴史上の先人たちも歩いたのだろうと想像すると、言葉にできない感動が湧き上がってくる」と言います。



「古街道はちょうどレコード盤の溝みたいなもの。私たちが針となってひとたびそこをたどれば、過去の壮大な記憶が音楽のように再生されます。今回、テキストでは野津田公園の一画で、律令時代に整備された『古代東海道』を歩いていますが、1300年以上も前にこれほど大きな道が都から遠く離れた関東で造られたことに驚くのではないでしょうか。また、鎌倉時代に造られた白山道切通や朝夷奈切通(いずれもテキストに掲載)を歩けば、かつてここを武士団が行き来しただろうことを想起して、歴史ロマンを感じられると思います」



■『NHK趣味どきっ!海・山・町を再発見! おとなの歩き旅 秋』より

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