短歌をとおして映画を鑑賞する

映画は短歌によく詠まれるモチーフです。「かばん」会員の東 直子(ひがし・なおこ)さんが、古今東西の映画を題材にした歌を紹介します。。




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暗い室内に浮かび上がる光の中に、行ったことのない場所、会ったことのない人々の姿が映り、ドラマが始まる映画。ホームドラマや青春ドラマ、SFやファンタジー、ミステリー、そしてドキュメンタリーなど、その内容は多岐にわたりますが、映画を観(み)ている間は現実の自分をひととき忘れて、スクリーンの中で繰り広げられる世界に没頭します。とてもわくわくする時間ですね。そんな「映画」を題材にした短歌を、ご紹介したいと思います。



インタビュアー演ずる女優の長き指意志もつごとき表情のあり
春日(かすが)いづみ『塩の行進』


「映画はイタリア人ジャーナリスト、オリアナ・ファラチのワレサへのインタビューを軸に展開される。」という詞書(ことばがき)が添えられています。この歌が入っている連作には「ワレサ連帯の男」というタイトルが付けられていて、ここで描かれている映画のタイトルでもあります。詞書の通り、ポーランドの元大統領でノーベル平和賞も受賞しているレフ・ワレサ氏へのインタビューを元にした、伝記映画なのでしょう。

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