NHK杯優勝経験者どうしの闘い

NHK杯優勝経験者どうしの闘い

左/依田紀基九段、右/三村智保九段 撮影:小松士郎

NHK杯優勝経験者どうしの闘い

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第64回NHK杯1回戦 第15局は依田紀基(よだ・のりもと)九段(黒)と三村智保(みむら・ともやす)九段(白)の重鎮対決となった。内藤由起子さんの観戦記より、序盤の展開を紹介する。




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依田紀基九段は3連覇を含む5回、三村智保九段は1回。NHK杯優勝経験のある重鎮どうしが、早くも1回戦で激突した。



安藤武夫七段門下の依田は、若いころ、合宿などで藤沢秀行名誉棋聖からも薫陶を受けており、藤沢門下の三村とはともに修業した仲だ。



二人とも子どもたちの育成にも尽力し、塾・道場を開いているという共通点がある。



この日、依田は特に気合いが入っていた。対局前の控え室では、厳しい顔をしてひと言もしゃべらない。大先輩の依田が話さないと、三村も口を開くタイミングを失う。控え室は静かだった。

両者の対戦成績は9勝6敗で、依田が勝ち越している。



解説のマイケル・レドモンド九段は「依田さんは形勢判断がよく、戦いを一つ一つ片づけて細かい碁に持っていくでしょう。三村さんはどっしり構えて戦いに備えると思います」と予想した。


\r\n■同じ定石、再び\r\n


黒番の依田紀基九段は、黒3のケンカ小目から、黒5とすぐにカカった。





白8のカカリに黒は9とハサみ、15とアテる定石を選んだ。「これはシチョウがいいときの打ち方です」とマイケル・レドモンド九段。

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