佐藤康光九段、3度目の優勝に虎視眈々

佐藤康光九段、3度目の優勝に虎視眈々

左/千田翔太六段、右/佐藤康光九段 撮影:河井邦彦

佐藤康光九段、3度目の優勝に虎視眈々

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第66回NHK杯戦 準々決勝 第1局は、、佐藤康光(さとう・やすみつ)九段と、千田翔太(ちだ・しょうた)六段の対局だった。森充弘さんの観戦記から、序盤の展開を紹介する。




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\r\n■年男\r\n


佐藤は昭和44年の酉(とり)年生まれで今年は年男。対局前の控え室では干支(えと)の話題に花が咲いた。



千田と解説の森内俊之九段は戌(いぬ)年生まれで来年が年男。「将棋界では戌年の棋士がいちばん多いですよね」と佐藤が話す。



私は以前、干支別の棋士の人数を調べたことがあり、酉年が一、二を争うほど多く、戌年は中位だったことを思い出した。



そのことを伝えると、佐藤は「えっ、本当ですか」と驚き、うれしそうな表情になった。



佐藤が戌年の棋士が多いと感じていたのには理由がある。


\r\n■新しい将棋を創る\r\n


20年以上前のことになるが、年に一度、NHK放送センターの近くにあったうなぎの店で戌年生まれの棋士が集まる「戌年の会」が開かれていた。



「戌年の長老、加藤治郎名誉九段を囲む会でした」(森内)



当時から現在に至るまで、戌年だけがこのような会をやっていたわけで、佐藤が戌年の棋士が多いと感じたのは無理もない。



「これだけ変わってしまう人も珍しい」(森内) というほど佐藤の棋風が変化したのも、きっかけは戌年の羽生善治三冠だった。

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