お茶の間の興奮をもう一度…第66回NHK杯戦を「次の一手」で振り返る

お茶の間の興奮をもう一度…第66回NHK杯戦を「次の一手」で振り返る

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テキスト『NHK将棋講座』の別冊付録では、4月号、5月号と2か月にわたり、第66回NHK杯戦を振り返っていきます。4月号では1回戦18局、2回戦16局の中から15局をよりすぐり、次の一手形式で紹介します。



前回覇者である村山慈明NHK杯の重厚な指し回し。斎藤慎太郎六段、石井健太郎四段ら初出場組の奮闘。2回戦から登場するシード組も明暗を分けました。矢倉あり、角換わりあり、振り飛車ありとバリエーションに富んだ戦型。そして最終盤の息をのむデットヒート。



お茶の間で観戦したときの興奮を思い出しながら、ページをめくっていってください。本稿では、4月から講師を務める船江恒平六段と近藤誠也四段が戦った1回戦第1局からお届けします。

(本文中の肩書・段位は放送時のものです)




* * *




第66回の開幕局は、この4月から講師を務めている船江五段と、初出場近藤四段の一戦。△4六角打は飛車取りと△5七角成を狙っています。





解答 ▲3六歩



二つの狙いを一度に受けるなら▲2七飛でしょうか。しかしそれには△1九角成から入玉含みで指せば後手がやれそうです。



正解は催促する▲3六歩(解答図)。対して△2八角成なら、▲3五歩と角を取った手が金取りになるのが強み。



実戦の△5七角成には▲6八歩が冷静な受けです。角取りが残っている後手は△4六角と逃げるくらいですが、▲5七金△2八角成▲3二銀(解答2図)となって先手優勢。近藤四段は自戦記で「問題図の△4六角打では△4五銀が正着」と書いていました。



■『NHK将棋講座』2017年4月号より

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