NHK杯戦出場棋士名鑑の「5年で1勝5敗」に発奮──佐藤康光九段、優勝の原動力

NHK杯戦出場棋士名鑑の「5年で1勝5敗」に発奮──佐藤康光九段、優勝の原動力

写真:河井邦彦

第66回NHK杯テレビ将棋トーナメントで見事優勝を果たした佐藤康光(さとう・やすみつ)九段にお話をうかがいました。




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──優勝おめでとうございます。今回は昨年6月号の付録『NHK杯戦出場棋士名鑑』を見て発奮されたそうですね。



佐藤 ここ5年の成績が1勝5敗と書いてあって気になっていました。前に2連覇したときは、次の年も準決勝まで行って13連勝したんですけど、突然負け始めました。戦い方は特に変えていませんが、いい方向に出ました。



──決勝戦までで印象に残った対局を教えてください。



佐藤 どれも印象深いですが、3回戦の斎藤慎太郎七段戦と準決勝の佐藤天彦名人戦です。3回戦は終盤でもかなり差がついていたので、よく勝てたなと。準決勝は公式戦で初めて角頭歩戦法を使いました。最近後手で指されていますが、前から先手でどうかと考えていました。序盤は満足の展開でしたが、終盤は負けてもおかしくなかったです。



──今回のNHK杯は5局とも年下との対戦でした。



佐藤 今まで同世代との対局が多かったですが、近年は若手の層が厚くなったと感じます。2回り下の棋士との対局が普通になりました。今回では斎藤七段や千田翔太六段。増田康宏四段はさらに若い。



──2月に日本将棋連盟の会長職に就かれました。



佐藤 就任してまだ日が浅いので、しばらく忙しいですね。

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