リベンジに燃える加藤桃子女王の自戦記

リベンジに燃える加藤桃子女王の自戦記

左/加藤桃子女王、右/近藤誠也五段 撮影:河井邦彦

リベンジに燃える加藤桃子女王の自戦記

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第67回NHK杯戦1回戦第6局で、近藤誠也(こんどう・せいや)五段と対局した加藤桃子(かとう・ももこ)女王が自戦記を寄せてくれた。本稿では、その中から序盤の展開を紹介する。



※段位、記録は放送時のものです。




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\r\n■自信を知る\r\n


迷わないと決めていた。この道を通るのは3度目だ。初めてスタジオに向かった昨年の夏、坂道で迷い焦った記憶がある。すべてが新鮮だったが不思議と緊張はしなかった。力を出し切れず悔しい。前回準優勝を果たした佐藤和俊六段との初戦を思い出していた。



気づくと笑っていた。私には浅くても経験値があるもんねと。



渋谷駅周辺には詳しくなった。どんな要素であれ、小さな自信の積み重ねは強気の源になると知っている。



リベンジに燃えていた。




\r\n■サービス精神\r\n


NHK杯の反響は大きい。前回出演時に放送を観(み)てくださった地元静岡の方やファンの方、親戚にもとても喜んでもらえた。



個人的なことを書くと、昨年は公式戦で男性棋士と対局する多くの機会に恵まれたことがうれしかった。早指しでも長時間でも、強い方と対局できる環境は私にとって財産である。



一方、冬には奨励会で降級、続いて女流王座のタイトルを失冠した。しかし、今回の本戦出場女流棋士決定戦を勝ち上がったことが転機となり、奨励会で初段に復帰した。

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