葉っぱが持つ3つの役割とは

植物の葉っぱはどのような働きをしているのでしょうか。園芸家の野々口 稔(ののくち・みのる)さんに教えてもらいました。




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\r\n■1 葉は栄養分の生産工場\r\n


植物は、根から水を吸収し、葉の気孔から二酸化炭素を取り込み、光エネルギー(日光)により植物の成長に必要不可欠な栄養分(炭水化物)をつくり出しています。これを光合成といいます。光合成は、葉の葉緑体の中で行われています。



光合成により気孔から二酸化炭素を吸収するので、地球温暖化対策にも大きな役割を果たしています。植物は人にはまねできない底知れない能力をもっているのです。


\r\n■2 葉は温度の調節装置\r\n


葉が熱くなりすぎると光合成ができません。そのため葉は、主に気孔から水を蒸発させます(=蒸散)。これは葉の温度を下げる大事な温度調節機能です。



例えばヘチマなどの「緑のカーテン」は日光を遮断するだけでなく、蒸散により周囲の温度上昇を抑えています。



ただし、根が吸い上げる水が不足してくると、水分の放出を防ごうと気孔を閉じてしまうので、特に夏場はしっかり水やりすることが大切です。


\r\n■3 葉は時を刻むセンサー\r\n


一年草は、夏の暑さを嫌うものは春に、冬の寒さを嫌うものは秋に花を咲かせて、自分の苦手な季節をタネとして過ごします。しかしなぜ植物は花を咲かせる季節を感知できるのでしょうか。



それは、葉が日長(実際は夜の長さ)を感じていることが大きな要因です。このように生物が日長の変化に反応することを光周性といいます。



葉が一定の日長になったことを感知すると、フロリゲンという植物ホルモンが放出され、花芽をつくるスイッチが入ります。



■『NHK趣味の園芸』2018年2月号より

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