春のバレリーナ フクシア

春のバレリーナ フクシア

ブッシュタイプの'ジングル・ベル'。株元には白い小花のスイートアリッサムとヘデラを植え、フクシアの花容を引き立てた。撮影:田中雅也

春のバレリーナ フクシア

ハンギングバスケット仕立ての'サトゥルヌス'。薄桃色の萼片と赤紫の花弁の愛らしい花が陽光に輝く。

愛らしい花木、フクシア。枝が堅くて直立するブッシュ(株立ち)タイプと、枝が柔らかくて枝垂れるハンギングタイプがあります。たくさん咲かせるコツを、広島市植物公園の島田有紀子(しまだ・ゆきこ)さんに教えてもらいました。




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\r\n■たくさん咲かせるコツは早春の管理\r\n


まるでバレリーナのようにも見えるフクシアの花は「貴婦人のイヤリング」とも形容され、花木のなかでも特にかわいらしい表情です。日本で育てると比較的小型になり、鉢栽培に適します。3月半ばから花つきのポット苗や鉢物が出回り、春から初夏にかけて最も生育旺盛になり、たくさんの花を咲かせます。



陽光を浴びて輝くバレリーナたちを存分に楽しむためには、早春の管理が大切です。


\r\n■外気と日光に慣らす\r\n


購入したばかりの苗、冬に室内で管理してきた株ともに、徐々に外気と日光に慣らしていきます。いきなり直射日光に当てて葉焼けさせないよう、まずは曇りの日を選んで軒下などに置き、やがて日当たりのよいテラスや庭に移動させます。3月中旬ごろから2週間ほどかけてゆっくり慣らすとよいでしょう。



フクシアは寒さには意外と強い植物です。いつまでも過保護に室内で管理していると、軟弱な株になるので注意します。


\r\n■ポット苗は大きな鉢に植え替える\r\n


購入した苗は根鉢をくずさずに二回りほど大きな鉢に植え替えます。こうすると、気温の上昇とともに生育が活発になり、5〜6月に花盛りを迎えます。夏までにしっかりと根を張らせることは夏越しのコツでもあります。なお、用土は市販の草花用培養土にパーライトや軽石など硬質の用土を2〜3割混合した水はけのよいものが適します



■『NHK趣味の園芸』2018年3月号より

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