「平成四天王」羽根直樹九段、精神面を鍛えられた初めての七番勝負

「平成四天王」羽根直樹九段、精神面を鍛えられた初めての七番勝負

撮影:小松士郎

「平成四天王」の名のごとく数々の名勝負を残し、第一線で活躍し続ける羽根直樹九段は、地元ファンを大事にするお人柄も魅力です。今回は「精神面を鍛えられた」七番勝負から印象深い一手を語ってくださいました。




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\r\n■いい結果を報告したかった\r\n


「平成四天王」というふうに取り上げていただいたことは、ありがたいなと思っております。若手のころから同じように駆け上がってきたメンバーですので、やはり活躍ぶりは気になりますし、「あの三人に後れずに必死についていかなきゃ」という思いにさせてくれ、自分にとっては非常にプラスでした。



今回は、その一人、山下敬吾さんとの棋聖戦七番勝負の第7局から一手を選びました。挑戦権を獲得したときは、初めての七番勝負でしたし、私が所属する中部総本部ではまだ誰も三大タイトルを獲得できていないという状況でしたので、地元の期待も感じました。「みんなにいい結果を報告したいなぁ」という思いと、「二日制でどんな碁が打てるんだろう」という楽しみとの間で揺れ動いた感じでしたね。



山下さんとは、そのころも大事なところで負かされていましたし、破壊力で圧倒されるようなところもありましたので、得意な感じではなかったですね(笑)。

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