40代が強さ見せつけた第68回NHK杯戦

『将棋講座』2019年4月号には、第68回NHK杯戦準々決勝4局の観戦記を掲載しています。出場棋士8人のうち、5人が40代。観戦記者の後藤元気さんが、棋士の世代について綴ります。




* * *



\r\n■世代の話\r\n


第68回のNHK杯戦も準々決勝を終え、いよいよクライマックスを迎えようとしています。



ベスト8まで残ったのは、20代が2人(豊島将之王位・棋聖、三枚堂達也六段)、30代が1人(広瀬章人竜王)、残る5人が40代(久保利明王将、羽生善治九段、森内俊之九段、丸山忠久九段、郷田真隆九段)という構成でした。



NHK杯戦は持ち時間10分、1分単位の考慮時間が10回という早指しです。そこらの縁台で指すのなら「そんなに考えてたら日が暮れちまうぜ」というくらいの長さですが、プロの対局は3時間〜6時間の持ち時間が大半なので、それに比べたら忙しくてしょうがない短さです。



一般的に早指しの将棋は若者の領分といわれています。若さは体力であり、瞬発力であり、向こう見ずの怖いもの知らずでもあります。それらの特性は、めまぐるしく状況が変化するNHK杯戦に向いているはず。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)