40代が強さ見せつけた第68回NHK杯戦





それなのに40代の棋士が勝ち上がるのはなぜなのか。実績からもこの世代が抜けて強かったというのは確かなのですが、もしかしたらそれだけではないのではないか――。



競馬の世界では、上がり3ハロンという言葉があります。1ハロンは約200メートル、上がりはゴールに向かう最後の部分。つまり上がり3ハロンとはラスト600メートルのことで、この部分のスピードが速い馬は「瞬発力がある」、「速い上がりが使える」と言われるわけです。このタイムは馬によって違い、最高で33秒を出せるか35秒までしか出せないかで戦略も変わってきます。



競走馬は1秒で6馬身ほど進むとされており、1馬身は240〜50センチほどだから、算数的な計算をすると1秒で15メートル近くの差になります。すなわち同じ位置からのヨーイドンでは上がりタイムが遅いほうが不利であり、そうならないように工夫しながらレースを組み立てていく必要がでてきます。



その方法は単純に残り3ハロンの時点で2秒分、つまり30メートル以上前に出ておくとか、相手がスムーズに速度を上げられないように狭いスペースに閉じ込めてしまうといったものがあるでしょうか。



40代の棋士も若手時分には瞬発力を生かした戦い方で上位陣を打ち破っていました。

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