井山のAI流、羽根のこだわり

井山のAI流、羽根のこだわり

左/井山裕太 NHK杯、右/羽根直樹九段 撮影:小松士郎

第66回 NHK杯戦も準々決勝。今回は第2局の井山裕太NHK杯(黒)と羽根直樹九段(白)戦の序盤の展開を、丹野憲一さんの観戦記から紹介する。




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\r\n■井山のAI流 羽根のこだわり\r\n


対局前の控え室は、4月から棋士になる仲邑菫(なかむら・すみれ)さんの話題で持ちきりだった。



彼女の成長はまさに日進月歩で、4月のデビュー戦の相手が誰になるのか、関西の棋士たちは戦々恐々としているというのが、もっぱらのうわさだ。井山裕太NHK杯や羽根直樹九段とNHK杯で戦う日が訪れるのは、ほんの2、3年先かもしれない。



仲邑さんと1月、早々に記念対局を定先で戦った井山。対局を振り返って「途中、ずっと白がよくないと思っていました。互先でもいい勝負の場面もありました」と、その強さを認めていた。



その記念対局にも現れたように、AI流の打ち方が今や主流とも言える中、羽根はかたくなに自分からはAI流布石を打とうとはしない。2回戦、3回戦ともに、今では懐かしいとも言える「小目からの小ゲイマジマリ」を打ち、最新の打ち方はどこ吹く風とばかりに勝ち抜いてきた。

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