難解な『善の研究』はこの順序で読もう

難解な『善の研究』はこの順序で読もう

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西田幾多郎(にしだ・きたろう)の文章は難解なことで知られますが、なかでも『善の研究』はもっともむずかしいものであるとされています。批評家、東京工業大学教授の若松英輔(わかまつ・えいすけ)さんは『善の研究』を繰り返し読むなかで、あることに気がついたといいます。




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\r\n■『善の研究』を読む順序\r\n


『善の研究』を繰り返し読むなかで、あることに気がつきました。この本は、編を追うごとに平易になっていきます。つまり、最後の第四編が私たちにとっていちばん読みやすくなっているのです。それだけでなく、各編でも最後に近づくにつれ、読者に親しみやすくなっています。



そこで、今回は次のように逆の順序で、この本を読み解いてみたいと思います。



第四編「宗教」→第三編「善」→第二編「実在」→第一編「純粋経験」



このように読むことで、『善の研究』で語られた問題を私たちの日常生活により近しいかたちで感じることができるのではないかと考えています。



哲学は、「彼方の世界」を認識しようとする試みでもあります。

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