増えてます! 棋士の手作り囲碁イベント
2019年11月19日 08時00分 NHKテキストビュー
棋士はこれまで、イベントに呼ばれて初めてファンと触れ合う機会があった。しかし、今や棋士がイベントを自主的に企画・運営し、ファンと交流している。どのような思いで活動を始めたのだろうか。
棋士として生きていけるのは、囲碁ファンが応援してくれているからこそ…。しかし、棋士が囲碁ファンと交流できるイベントは少ない。特に実力・人気が高い棋士は手合いが多く、スケジュールが組みづらいので、なかなかイベントに出演することは難しい。囲碁ファンはもっと棋士の姿を見て、言葉を交わしたいと思っているが、それは棋士も同様。交流する機会が少ないのであれば、自分たちで作ってしまえばよいではないか、という動きが最近活発になっている。2つ、棋士発のイベントをご紹介しよう。
\r\n■「囲碁マルシェ」\r\n
4月27日に日本棋院中部総本部で「囲碁マルシェ」が開催された。マルシェとはフランス語で「市場」を指し、さまざまなブースで楽しい企画を行った。彦坂直人九段の「囲碁ファンの皆さんが楽しんでもらえるイベントがしたい」という鶴の一声が中部総本部の棋士たちに火をつけ、形になったものだ。
総合司会の戸島花さんが元気に開会宣言。講座、詰碁、グッズブースの他、指導碁ブースでは目を引く企画が2つあった。