奈良伝統の麻布と蚊帳織で日常を彩る

奈良伝統の麻布と蚊帳織で日常を彩る

見ているだけで心地よい風が吹くのを感じられる、蚊帳織の小さな空間。ふきんで知られる蚊帳織を、好みの長さに切り分けてさまざまなシーンに取り入れている。撮影:山平敦史

ひと昔前、蚊帳といえば寝室に吊られていた夏の風物詩。でも、生活文化コーティネーターの石村由起子(いしむら・ゆきこ)さんの手にかかれば、インテリアや野点(のだて)にと、日常を彩るアイテムに変わります。奈良で暮らし、地域に伝わる伝統の織物を現代にいかすアイデアを、ご自宅に伺ってご紹介いただきました。




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庭にしつらえた蚊帳織の空間に気の置けない仲間を招いて



暮らしの道具の中で、特に布はよく使うという石村さんが愛する布に、奈良を代表する布、蚊帳織と麻布があります。



今は蚊帳というと、蚊帳織ふきんが有名ですが、ふきんが作られるようになったのは、ごく最近のこと。ひと昔前まではどの家でも、夜、休むときに、蚊帳を寝室に吊って、蚊を防いだものでした。この蚊帳織をいかしたアイデアを、と石村さんが考えたのが、野点のための蚊帳織の空間です。



「親しい仲間と野点をするときは、蚊帳織で簡易なお茶室を作って楽しんでいます」



庭がなくても、例えば、テラスのテーブルの周りを蚊帳織で囲ってみたら、素敵な空間が生まれそうです。

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