藤井聡太七段、NHK杯戦で千日手に

藤井聡太七段、NHK杯戦で千日手に

左/久保利明九段、右/藤井聡太七段 撮影:河井邦彦

第69回NHK杯2回戦第2局に登場したのは久保利明(くぼ・としあき)九段と藤井聡太(ふじい・そうた)七段。椎名龍一さんの観戦記より、序盤の展開を紹介する。


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\r\n■千日手指し直し局\r\n


対局開始前の控え室で、藤井は静かに待っていた。対局前の集中力を高めているという静かさではなく、ただぼんやりしている静かさだった。大きなあくびを2つしたので、疲れているのかもしれないなと思う。デビューから信じられないような高勝率を誇る藤井の対局が増えてしまうのは必然で週に2局は当たり前。対局のたびに大阪か東京へ移動して公式戦を指しこなす日々が続く。私には想像もつかないがアイドル並みに忙しい高校2年生であることは確かだ。



藤井の先手で始まった将棋は千日手になった。後手番の久保が立石流振り飛車の作戦から、先手の藤井に仕掛ける手を与えずに千日手やむなしの局面にうまく誘導したものだった。



先後を入れ替えての指し直し局は千日手成立後20分ほどで始まった。

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