播州織の可能性を探る若きデザイナー夫婦

播州織の可能性を探る若きデザイナー夫婦

ふたりの結婚式も播州織で彩られ、着用したドレスとエプロンの生地は、竹林のある自宅の庭をイメージしたデザイン。もの作りの仲間と作り上げた。生地には、竹の繊維が織り込まれている。撮影:大西二士男

村田裕樹さんと小野圭耶さんは、播州織の故郷、兵庫県西脇(にしわき)市に暮らし、新しい播州織の魅力作りに取り組むデザイナー夫婦。もっと自由に! もっと楽しく! 日々の暮らしに播州織を取り入れながら、産地の未来を見つめます。




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\r\n■夢を叶えてはじまった産地でのもの作り\r\n


気持ちよく風にそよぐ、軽やかで色鮮やかなストール。とろみのある生地が美しいシルエットを生むワンピース。若き作り手による播州織の新しいもの作りが今、暮らしにこだわる若者から注目を集めています。村田裕樹さんと小野圭耶さんも、播州織の次世代を担う服と生地のデザイナー。それぞれに、播州織の新たな魅力作りに励んでいます。



二人が暮らすのは、播州織の産地、兵庫県西脇市。市街地から少し離れた自然豊かな高台に、竹林と綿花畑に囲まれて建つ古民家です。家の中にも外にも播州織。産地のデザイナー夫婦らしく、布に囲まれた暮らしが日常のようです。



夫の村田さんは東京出身。大学在学中に独学で服作りをはじめ、素材への関心から全国の布の産地を巡るようになりました。各地の工場を訪れるうちに、「伝統的な技術を学び、それをいかすデザインができたら、新しい商品が作れるのではないか」と、産地でのデザイナーを目指すように。

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