山城宏九段、圧倒的だった小林光一棋聖との棋聖戦七番勝負

山城宏九段、圧倒的だった小林光一棋聖との棋聖戦七番勝負

撮影:小松士郎

七大タイトル挑戦手合の舞台に6度登場し、近年は日本棋院副理事長やナショナルチームの監督も務められた山城宏(やましろ・ひろし)九段。今回は山城ファンには忘れ得ぬ棋聖戦七番勝負から「一手」を選び、語っていただきました。




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\r\n■7局目まで打ちたい\r\n


今回は、小林光一棋聖に挑戦した七番勝負の第5局から一手を選びました。



七大タイトルには、加藤正夫王座に挑戦したのが初めてで、1年空けて武宮正樹本因坊に2年連続挑戦しましたが、ストレート負けかやっと1勝できるかどうか。全然歯が立たないような感じで、はね返されました。その数年後の、4度目の挑戦でした。



当時小林さんは棋聖を6連覇中、名人と碁聖も4連覇中の三冠で、趙治勲本因坊との2強時代でした。当然このシリーズは「小林、趙の頂上決戦」になると思われていました。あのころの棋聖戦は挑戦者決定戦が三番勝負だったのですが、1局目は趙治勲本因坊に完敗でした。ところが2局目に、完敗の碁を大逆転して勝ち、3局目も割とスムーズに勝って、私が挑戦者になってしまったのですね。



私は、とにかく小林棋聖は圧倒的な存在でしたから、タイトルを取ろうとは考えもしませんでした。

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