年齢制限ギリギリで掴んだ合格…寺田柊汰初段に送る師匠の言葉

年齢制限ギリギリで掴んだ合格…寺田柊汰初段に送る師匠の言葉

撮影:小松士郎

新入段した棋士を師匠が紹介する連載「師匠が見た!NEWフェイス」。今月号は、石田篤司(いしだ・あつし)九段が、今年度プロ入りした棋士の中で最年長だった寺田柊汰(てらだ・しゅうた)初段について語ります。




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寺田柊汰くんは中学生のときに内弟子として入ってきました。私の息子が「寺田くんってご飯と歯磨き以外はずっと碁の勉強してるんだけど大丈夫?」と不思議そうに聞いてくるくらい真面目です(笑)。



3年ほどたったころ、入段試験で不合格だった夜に「来年どうする?」と聞くと「諦めて石川に帰ります」と悲しそうながらも心に決めた言葉に、本当に寂しく思ったのを昨日のことのように覚えています。



帰郷して1年ほどは石をほとんど持たなかったそうですが、また囲碁の勉強を再開したとお母さんから聞いたときは、うれしさの反面で大丈夫だろうか?と不安になりました。



今度は入段試験のために大阪で一人暮らしをしましたが、次点で入段を逃すなど、なかなか合格できません。そして年齢制限のために最後となる入段試験の最終日。柊汰くんからの電話で「合格しました」との声を聞いたときには涙が出ました。

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