阿久津主税八段、将棋に明け暮れた少年時代

阿久津主税八段、将棋に明け暮れた少年時代

阿久津主税八段 撮影:小松士郎

2020年4月に開講した「楽しく勝とう B級グルメ戦法」の講師を務める阿久津主税(あくつ・ちから)八段。テキストでは、コラム「主税の目ヂカラ・リターンズ」を連載中です。




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私は出身が兵庫県西宮市になりますが、小学校低学年のとき関東に引っ越しました。ですので本格的に将棋を始めたのは関東に移って来てからです。



私が少年時代に最もお世話になったのが八王子将棋クラブです。羽生善治九段が通っていたことでも有名で、知っている方も多いと思います。席主の八木下ご夫妻にはとてもかわいがっていただきました。基本的には優しいのですが、時には厳しいこともあり、将棋の技術よりもあいさつや礼儀作法など、盤外のことを教わることが多かった気がします。「強い人とたくさん指しなさい」とよく言われたのを覚えています。



日曜は決まって朝早くに家を出ていました。自然と目が覚めて、遠足に行くようなわくわく感がたまりませんでしたね。クラブの開店が待ちきれず、八木下家に迎えに行くこともありました。優しく迎えてくださった奥様に入れていただいたお茶がいつもおいしかったです。



小学生時代は学校から帰ってくると、すぐに八王子に行き、将棋を指す日々を過ごしていました。

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