イランが核保有に要する時間はどのくらいか

<アメリカの身勝手な核合意離脱で、イランが核武装に突き進むリスクは高まった?>

長年にわたる外交努力と粘り強い交渉の末に成立した2015年の核合意で、イランは制裁解除と引き換えに、核兵器開発につながる恐れのある核開発計画を中止した。この合意にはアメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国、ドイツが調印。国連安全保障理事会も正式に承認しており、アメリカの離脱は国際法違反である。

この核合意によって、それ以前の経済制裁できなかったことが実現した。イランは核兵器の製造に必要な原料の大半を諦めなければならなくなったのだ。

今のところアメリカ以外の当事国はイランも含めて合意を維持すると言っているが、もし合意が無効になれば、イランは1年後までには核爆弾を1発を作ることができるという。

「合意が崩壊したその日から、イランが兵器級の核爆弾1発分の高濃縮ウランを製造するには最速で12カ月だ。フル稼動すれば、ちょうど1年で最初の1発分の原料が手に入る」と、米シンクタンク・大西洋協議会の核不拡散専門家マシュー・クローニグは本誌に語った。

核兵器の主要な原料は、プルトニウムと高濃縮ウランだ。核合意(正式名称は包括的共同作業計画:JCPOA)では、イランは高濃縮ウランの備蓄を約98%減らし、核兵器に使用できる濃縮度のウランを15年間生産できないことになった(原子力発電用のウランは濃縮度3%程度で十分だが、核兵器の製造には純度90%まで濃縮する必要がある)。

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