米中貿易摩擦が激化するなか、テスラが初の海外工場を上海に建設すると発表

<米中の関税引き上げ合戦を受けて、どこよりも早く中国での販売価格を引き上げたテスラ。このたび建設を発表した上海工場の稼働はまだ先。強気の価格戦略はペイするか>

米中間の貿易戦争が激化するなか、電気自動車大手テスラは7月10日、中国の上海に製造工場を建設することを発表した。完成した暁には、テスラにとって初のアメリカ国外の生産拠点となる。

「昨年発表したように、当社は中国市場向け製品の工場を設立するために、上海市当局と協議を重ねてきた。そして今日、電気自動車の生産拠点である『ギガファクトリー3』の建設開始に向けて協定を締結した」と、テスラの広報担当者は本誌に語った。

テスラの創業者イーロン・マスク(47歳)は、アジア有数の商業都市に第2の製造工場を立ち上げることで、生産能力の大幅拡大を見込んでいる。完成後は、中国市場向けに年50万台の生産をめざす。

現在のところ、テスラの唯一の生産拠点はカリフォルニア州にあり、年間50万台の生産を目標として掲げている。だが、2018年の年間生産台数は20万台未満に終わりそうだ。

上海の新工場建設の発表直前、テスラは米中貿易摩擦による関税の上昇に伴って、中国での自動車の販売価格を大幅に引き上げた。

トランプ政権は7月6日、知的財産権の侵害を理由に、中国からの輸入品に対する関税を引き上げた。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)