戦後日本で価値観の激変に苦悩した若者たち、現在の社会変化にも共通点が

<年代別の自殺率や動機の変遷を見ていくと、現在は価値観の変化に若年層が苦悩する、社会の転換点であることがわかる>

夏休みも終盤になり、子どもの自殺への注意を呼び掛ける報道が増えている。新学期開始に伴って子どもの自殺増加が懸念されるためだ。過去40年間の統計によると、18歳以下の子どもの自殺者は9月1日に飛び抜けて多くなっている。

他国の統計と比較しても、日本は自殺率が高い国だ。1998〜2009年まで、年間の自殺者が3万人を越える状態が続いた。政府の対策の効果もあり、最近は年間2万人ほどまで減っているが、人口10万人あたりの自殺率は諸外国と比べて依然として高い。

自殺は年齢現象でもある。様々な悩みに苛まれる青年期、役割の負担が増す壮年期、病に侵される高齢期で自殺は多発するというが、どこにピークがあるかは時代によって違う。時代別・年齢層別に自殺率を出し、可視化できるグラフにすると、社会のどこに危機がある(あった)かがわかる診断図となる。

<図1>は、男性の年齢層別の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)を5年間隔で出し、率の水準を等高線グラフで表したものだ。紫は40以上50未満、黒は50以上であることを示している。



戦後間もない頃は高齢層の自殺率が高かった。

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