ベネズエラ、デノミで経済がマヒ状態 商店は閉じ人々は引き籠る

<政府の大胆なインフレ対策や仮想通貨導入も、誰にも信じてもらえない本当の危機>

経済危機に陥っているベネズエラ政府が8月20日、ハイパーインフレの抑制を狙って、通貨単位を5ケタ切り下げるデノミを実施した。翌8月21日、市民は新通貨の流通に困惑し、ベネズエラの経済活動は麻痺状態になった。

その日、デノミ後の混乱を心配して数千軒の商店が休業し、多くの市民は仕事に行かず、家に引きこもった。

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は政令で8月20日を銀行休業日とし、翌日に新通貨「ボリバル・ソベラノ」(Bs)が本格的に流通を始めた。米紙ワシントン・ポストによれば、旧通貨からゼロが5ケタ削除されることで、名目上は、インフレ率は自動的に約90%削減できる。首都カラカスでは、コーヒー1杯の値段が250万ボリバルから、25Bsに変わった。

だが市民が新紙幣を入手するのは容易ではない。カラカスにあるATMでは1度に10Bsしか引き出せず、引き出し上限額が設定されている、と英BBCは報じた。

反マドゥロ派は、抗議のためのゼネストを呼びかけた。野党指導者のアンドレス・ベラスケスは、6割近い商店が呼びかけに応じて店を閉めた、と主張した。「これは抗議の最初の一歩にすぎない。最終的には、無期限ストを呼びかける」と言う。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)