女子学生殺害事件を移民排斥に利用するトランプ「だから壁が必要なのだ」

<白人女性が殺された事件を受けて、不法移民は危険だとトランプは喧伝するが、データによればそれこそ「フェイクニュース」だ>

米アイオワ州の20歳の女子学生モリー・ティベッツが、行方不明になって34日後の今週、遺体で見つかったが、トランプが彼女の死を不法移民のせいにしていることに、批判が高まっている。

捜査当局は、メキシコからの不法移民とされるクリスティアン・リベラ(24)をティベッツ殺害の容疑者として拘束した。ドナルド・トランプ米大統領とホワイトハウスはすぐさまこれに飛びついた。ティベッツが帰らぬ人になったのは、移民関連法の不備と不十分な国境管理によるもので、「だからこそ国境の壁が必要なのだ」と、トランプは言った。

これに対して、ティベッツの親族の一人が事件の政治利用をやめるよう求めるなど批判が高まっている。

トランプは8月23日のツイッターの動画で、「すばらしい女子学生モリー・ティベッツは、永遠に家族と引き離された。メキシコから不法入国した人物が彼女を殺害した」と断じた。「アメリカには国境の壁が必要で、移民法、国境法を変えなければならない。これは共和党がやらなければならない。民主党はやらないからだ。今回の事件は多くの事件の一例に過ぎない」

ホワイトハウスは同時に、「『アメリカにいるべきではない人物が犯した犯罪によって永遠に(子供と)引き離された』親たち」を紹介するビデオを公開。

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