モーリー・ロバートソン解説:日本人が中東を理解できない3つの理由

<複雑な中東情勢を適切に読み解くには――モーリー・ロバートソンが伝授するイスラム社会を展望する上で押さえておくべきポイント>

中東情勢はとにかく分かりづらい、と嘆く人は多くいる。ただ、なぜそれほど分かりづらいのかについての明快な解説は多くない。モーリー流の中東情勢解説でその「なぜ」を探ると......。

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編集部:日本人にとって中東情勢はとても複雑で理解が難しいようですが、なぜだと思いますか?

私は大きく3つの理由があると思います。まず、中東メディアの問題。日本に入ってくる中東の情報は英語情報やアラビア語から翻訳された英語情報が中心ですけれど、陰謀論に始まるガセネタが結構ある。もっと言うと中東には信頼できるニュースソースがとても少ない。

というのも、各国政府や紛争を起こしているそれぞれの武装勢力がそれぞれの立場でプロパガンダ満載のニュースを流すからです。シリア紛争が始まって以降はロシアメディアまで「参戦」しています。

実際、シリアのアサド政権や個別の武装勢力、アルカイダ寄りだったり別の原理主義組織寄りだったりますが、そうした組織がお互いに偽情報を含めて膨大なニュースを流し続けている。その相互に矛盾した情報の氾濫が混乱を生み、その混乱に便乗してロシアやアメリカの極右系サイトが陰謀論を流します。

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