トランプ弾劾が絡んで風雲急を告げる米中間選挙

<中間選挙を目前に控えて、下院で民主党が巻き返す見通しになるなど情勢は大きく変化している>

11月のアメリカ中間選挙までちょうど1カ月となり、選挙戦はいよいよ本格化してきました。まず大枠で見ると、半年前の春の4月ごろと比較しますと情勢が一変していると言えます。大きな変化としては2つあります。1つは大統領側近の有罪などを契機として「弾劾(Impeachment)」という言葉が、明確に語られるようになったことです。

大統領自身までも再三にわたって「自分が弾劾されたら......」などと口にするようになり、この言葉へのタブー感は消えました。民主党の候補の多くは、公約に「大統領弾劾」を掲げるようになっています。

2つ目は選挙情勢です。春先には「共和党が絶対多数の下院をひっくり返すのは不可能」で、「問題は民主党が上院の過半数を奪い返すか」だと言われていました。ですが、現在の情勢は全く違っています。下院では、多くの選挙区で民主党が議席を奪う構えとなっている一方で、主戦場は再び上院になっているのです。

多くの世論調査データを集計している有名な政治サイト「リアル・クリアー・ポリティクス」によれば、現時点での世論調査集計に基づく情勢分析としては、
▼上院......民主44、共和47、拮抗9(非改選含む、過半数は51)
▼下院......民主201、共和191、拮抗43(過半数218)
となっています。

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