トランプ政権、打ち切った援助をエサに「パレスチナは和平に応じよ」

<交渉のテーブルに着かせるための圧力のつもりらしいが、脅しを駆使するトランプを誰も仲介役と思っていない>

ドナルド・トランプ米大統領は9月6日の会見で、パレスチナがイスラエルとの和平に応じない限りパレスチナ難民への援助は行わないとの姿勢を明らかにした。

「私はパレスチナ人とパレスチナの指導者に支払っていた多額の金をストップした。アメリカは途方もない額の金を彼らに支払っていた」と、トランプは述べた。「おそらく(パレスチナは)金を受け取れるようになる。ただし(和平)合意が結ばれるまで払うつもりはない。もし合意が結べなければ払わない」

トランプ政権は8月末、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出を打ち切ると公式に表明したばかり。UNRWAはイスラエル建国によって故郷を追われたパレスチナ人への支援を目的として1949年に設立された機関で、現在では推計500万人のパレスチナ難民(創設時の難民の子孫を含む)への支援に当たっている。

UNRWAが提供するサービスには人道援助や教育、職業訓練などが含まれる。アメリカはUNRWAの最大の拠出国で、打ち切りにより支援活動に大きな支障を来すとみられている。

エルサレムをイスラエルの首都と認めたトランプ

米国務省は8月31日、声明で「(トランプ)政権は注意深く問題を検討した上で、UNRWAへのアメリカの追加拠出を行わないことを決めた。

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