就活ルール、問題は日程ではないのでは?

<就活のルールをめぐる企業側と大学側の対立の根底には、大学の教育内容がキャリアに結び付かない、という問題がある>

就活ルールを廃止するか、いや必要ではないかという議論があります。問題は、企業側は「優秀な学生」をできるだけ「早く」確保したい一方で、大学側は「一年中就活されては授業や学生の活動が成立しない」と主張している、その対立にあります。

しかしよく考えると、この議論全体がおかしいと思います。まず企業側ですが、依然として「専門的な職業教育は企業に入ってからOJTや研修でやる」ので、大学教育には期待しないという姿勢が残っているようです。

ですが、現代は仕事に関わる専門性はどんどん高度なものが求められる時代です。本当に、大学というのは入試で「地頭(じあたま)」の良さを証明してくれればよく、教育内容には期待しないという「日本流」が通用するのでしょうか。また、各企業は高度な職業教育のコストをいつまでもかけられるのでしょうか。こうした点で、そろそろ限界が見えてきているように思います。

一方で大学側にも疑問があります。専門性が求められる時代に、明らかに社会人のキャリアには繋がっていかない教育内容なのに、それにこだわって「就活で授業を妨害するな」と主張するのは、どこか不思議な感じがします。

それ以前の問題として、そこまで相互に不信感があるのであれば、企業側は「学士号は不要」つまり優秀な基礎能力を証明できる学生には、大学を卒業してもらわなくても構わないという姿勢を見せてもいいのかもしれません。

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