ここまで分かった「学習」の科学 繰り返し読む、蛍光ペンでマーク...意味ある?

<かつては知識がサバイバルツールだったが、時代は変わった。大切なのは知識そのものではなく、本質的な学び方。知っておきたい、知識を習得する6つのステップ>

氷河から発見された5000年前の男「エッツィ」は弓矢作りや金属精錬技術など、驚くほど高度な知識を身に着けていた。古代からつい数十年前まで、人間にとってのサバイバルツールは知識だったといえる。

だがインターネットが普及し、情報が検索ですぐ手に入るようになった現代、知識の価値は大きく変わった。現代人のサバイバルツールは知識そのものから、知識を運用する力、言い換えれば思考のスキルになった。

学習能力は生まれもった知性で決まる、というのが長らく通説になっていたが、実は正しい学び方によって学習の効果は格段に上がる。学習とは単に知識を記憶することではなく、知識に対してもっと能動的なアプローチをする知的活動だと、『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(筆者訳、英治出版)の著者アーリック・ボーザーはいう。

本書のテーマは、まさにこの学習である。この考え方を発展させた学習学という学問分野があり、著者は学習学の研究者らへのインタビューを重ねた結果、学習のプロセスを6つのステップに分解して、知識を習得するための体系的なアプローチを提案している。

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