誕生から10年、G20の存在意義はどこにある?

<国連と違う「金持ち(と予備軍)」クラブ――孤立主義が幅を利かせる時代にグローバルな協調組織が果たすべき役割>

今から10年前、2008年11月のことだ。世界に急拡大する金融危機に対処するため、当時の米ブッシュ政権が極めて異例な国際会議の開催を呼び掛け、今まで一度も一堂に会したことのない20カ国・地域の首脳が首都ワシントンに集まった。G20サミット(20カ国・地域首脳会議)の誕生である(今年は11月30日にアルゼンチンで開催)。

G20サミットは国際的な集まりなのに国連を正式メンバーに含まず、いかにも排他的なクラブという印象だ。しかし経済のグローバル化を象徴する存在なのは確かで、だからこそ開催地では毎回のように反グローバリズムの激しい抗議行動が繰り広げられてきた。それでも現在の世界経済の構造を思うと、G20に代わる意思決定の場は想像し難い。それは今日の世界にふさわしい地球規模のガバナンスの形と言える。

始まりは90年代末のアジア金融危機を受けての財相会合にあった。各国経済の破綻を避けるため、当時の米財務長官ローレンス・サマーズが音頭を取って各地域の主要国に呼び掛け、国連よりも迅速かつ柔軟な意思決定の場を設けることになった。

その際の参加国の選定では人口とGDPが基準になった。結果、フランスや南アフリカは加わり、ナイジェリアやスペインは除外された。

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