なぜ今?トランプ政権が北朝鮮に対する人道支援制限を緩和

<アメリカを非難する国連や支援団体からの圧力に配慮したのか、それともこれで金正恩から譲歩が引き出せると思ったのか?>

外交筋および複数の支援団体によると、米国務省は、北朝鮮に対する人道支援に課していた制限のうち最も厳しい一部を緩和することを決めた。これにより、人道支援に携わるアメリカ人の渡航制限が解除されるほか、これまで禁止されてきた人道支援物資も一部解禁になる。

この決断は1月9日に、アメリカの北朝鮮担当特別代表スティーブン・ビーガンによって支援機関に伝えられた。国連と支援機関はこの数カ月、北朝鮮に対するアメリカの経済制裁が、コレラなどの感染症から人命を救う活動さえ危うくしている、と米政府を批判してきた。

今回の動きは、トランプ政権が北朝鮮に対する「最大限の圧力」を数カ月ぶりに緩和する大幅な進歩だ。しかし、これが北朝鮮との非核化交渉を進展させるための善意の政策なのか、あるいは人命をも脅かすアメリカの制裁に対して強まる国際的な圧力に配慮したものなのか、定かではない。

米国務長官マイク・ポンペオは2018年夏、米朝交渉が一向に進まないことに業を煮やし、北朝鮮への支援物資の量を大幅に制限した。その結果、手術機器や児童養護施設向けのステンレス製牛乳容器、結核やマラリア治療のための援助物資などの輸出は、米当局の手で日常的に遅らせられていた。

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