ブレグジットで孤立を深めるイギリス テリーザ・メイ英首相の失敗は確実になったとも

記事まとめ

  • 1月15日、テリーザ・メイ英首相がまとめたEU離脱の協定案が、英下院で大差で否決
  • 今回の協定案否決がブレグジットが引き起こす問題の始まりにすぎないという指摘も
  • EUを離脱してより有利な貿易協定を結ぶもくろみは外れ、世界から相手にされないとも

ブレグジットで孤立を深めるイギリスの悪夢

<EUを離脱してより有利な貿易協定を結ぶもくろみは外れ、人口6600万人の「小国」イギリスはもはや世界から相手にされない>

テリーザ・メイ英首相の失敗は確実になった。1月15日、メイがまとめたEU離脱(ブレグジット)の協定案が英下院で432対202の大差で否決されると、彼女は険しい顔で宿敵のジェレミー・コービン労働党党首に向けて首を横に振った。だがメイは心のどこかで、コービンが彼女に浴びせた悪口雑言が正しいと分かっていたはずだ。

230票という大差での否決は政権にとって「破滅的」な敗北であり、英現代政治史において1920年代以来最悪の結果だ。3年近く前に始まったEU離脱プロセスへの保守党の対応は、コービンの言うように「全くの無能」と言わざるを得ない。

最悪なのは、今回の協定案否決がブレグジットが引き起こす問題の始まりにすぎないということだ。メイが以前に警告したように、北アイルランドとスコットランドが独自の道を選択してEUに残留したら、イギリスという国家は分裂し、存亡の危機に陥る恐れさえある。この危機は簡単に終わりそうになく、乗り越えるための確実な方法も見えない。

その上、イギリスはいつの間にか世界の舞台で孤立している。現状が続けば(それ以外の策は見当たらない)、3月29日をもってイギリスはEUから離脱し、EU加盟に付随する全ての権利を失う。

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