米国がINF全廃条約の破棄を表明 トランプ大統領の狙いは軍事増強続ける中国の抑止か

記事まとめ

  • ポンペオ米国務長官は2月1日に中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄を表明した
  • トランプ政権高官を含む共和党の専門家の一部は、同条約を不公平だと批判してきた
  • 条約破棄は通常兵器の増強を続ける中国の抑止に役立つ可能性があると指摘する専門家も

中距離核(INF)全廃条約破棄、トランプの本当の狙いは中国の抑止か

有力な選択肢の1つは、移動式または地上発射式の弾道ミサイルを太平洋の島に配備することだと、専門家は指摘する。

かつて国務省で軍備管理を担当していたカーネギー国際平和財団のプラナイ・バディは、配備を受け入れるアジアの同盟国は容易に見つからないだろうと語る。「中国の内陸部を攻撃可能なアメリカのミサイルを受け入れれば、この地域全体がひどく不安定化しかねない」

それに米軍は既にミサイルを発射可能な航空機や艦船、潜水艦をこの地域に配備している。

それでも大西洋評議会のクレイニグは言う。「大歓迎で『うちに来てくれ』と言う同盟国はないが、アジアの軍事戦略上、重要だと思うのであれば、ミサイル配備のために同盟国と協力する可能性はある」

From Foreign Policy Magazine



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ロビー・グレイマー、ララ・セリグマン

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