中国のAI巨大戦略と米中対立――中国政府指名5大企業の怪

また、AI半導体チップに関して世界と戦える中国の唯一の半導体メーカーは、Huaweiのハイシリコンだけであることが、このAIチップセットのランキングを見れば歴然としている。

それなのにAI巨大戦略を動かすために中国政府が指名した5大企業の中にHuaweiが入っていない。

なぜなのか―ー?

主たる理由は二つある。

1.先ず明確に言えるのは、ハイシリコンの半導体は外販しないという絶対的原則があるということだ。Huaweiのためにしか使わず外販しないのだから、当然、中国政府に提供することはない。だから中国政府も政府の事業を担う企業としてHuaweiを指名しないし、Huaweiに支援金を渡すことも全くないわけだ。

2.国有企業(=中国政府)ZTEとHuaweiは対立しており、「30年戦争」を闘ってきた。1993年、94年には、時の李鵬首相がHuaweiを潰すために国務院指令を発布しているほどだ。



これらの理由を裏付ける事実に関しては多くのコラムを書いてきた。たとえば、2018年12月30日付のコラム<Huawei総裁はなぜ100人リストから排除されたのか?>や2019年1月19日付けの<Huaweiの任正非とアリババの馬雲の運命:中共一党支配下で生き残る術は?>などで述べた。

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