女性監督のスリラー映画がいま面白い!

<ネットフリックス作品が証明する、女性監督による女性映画の質の高さ>

女性の映画監督は決して多くない。だが、アクションやスリラーを撮る女性監督となると、もっと少ない。

そこに風穴を開けたのが、『ハートブルー』(91年)のキャスリン・ビグロー監督と、『アメリカン・サイコ』(00年)のメアリー・ハロン監督だった。ただしどちらも主人公は男性。それが21世紀に入ると、ジェーン・カンピオン監督の『イン・ザ・カット』(03年)や、デブラ・グラニック監督の『ウィンターズ・ボーン』(10年)など、女性監督による女性を主人公とするスリラーが増え始めた。

それでもこれらの作品は「カルト的なヒット」となるのが精いっぱいで、誰もが知るようなヒット作にはならなかった。それがいま変わろうとしている。

デンマーク人のスサンネ・ビア監督が手掛けた映画『バード・ボックス』は、昨年12月にネットフリックスで配信が開始されて以来、記録的な視聴回数を達成。ネットにはサンドラ・ブロック演じる主人公マロリーをまねて、目隠しをしてさまざまなことにチャレンジする若者の自撮りビデオがあふれる(危険な事故につながり、警察が注意喚起する事態にも発展した)。

さらにこの1月には、イギリス人のビッキー・ジューソン監督による作品『クロース:孤独のボディーガード』が、やはりネットフリックスで公開され、大きな話題を呼んでいる。

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