どこが違う? トランプ・ロシア疑惑とウォーターゲート

<本格的な捜査が始まったトランプ政権のロシア疑惑。米メディアではウォーターゲート事件と比較されているが、事件そのものはロシア疑惑の方がはるかに深刻>

先週17日に米司法省が任命したムラー特別検察官は、トランプ政権の「ロシアゲート」に関して日々会見を開いて、捜査の進捗の説明をしています。大統領本人は中東からバチカン、ブリュッセルなどの歴訪に出かけていますが、まるでメディアの批判を「かわして」いるかのようです。

そんな中で、各メディアは一斉に今回のロシア疑惑と、45年前のウォーターゲート事件との比較を始めています。多くのニュース専門局が若い世代に向けた「ウォーターゲート事件早わかり」のような特集を組んでいますし、CNNなどは事件の首謀者であり生き証人でもあるジョン・ディーン氏にトランプとニクソンの比較論を語らせたりもしています。

比較論と言っても、現時点ではそんなに深い論評は出てきていません。一つ多くの人が気にしているのは、捜査のスピードの問題です。ウォーターゲート事件の場合は発生から大統領弾劾(最後は辞任という形を取りましたが)まで2年以上の年月がかかっているわけで、今回もそうなれば株価が長期にわたって低迷するなど、社会に与える影響は大きいからです。

この「捜査にかかる時間」について言えば、それほど心配ないという見方もあります。45年前とは違って、今は膨大な文書や録音、動画をコンピュータで簡単に処理し、ネットで共有できる時代です。

1 2 3 4 次へ

関連記事(外部サイト)