エルドアン・トランプ会談でもPYDに対する認識の差は埋まらず

<トルコのエルドアン大統領はトランプ大統領と会談し、アメリカによるクルド民主統一党(PYD)支援の中止を要請したが、オバマ時代から続いているPYD支援を覆すことはできなかった>

2013年以降、対米不信が強まる

2017年5月16日、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はワシントンでドナルド・トランプ米大統領と初の首脳会談に臨んだ。

トルコとアメリカの関係はオバマ政権の第二期で次第に悪化していった。2013年9月、シリアにおいてアサド政権が化学兵器を使用した疑惑が報じられた際、トルコはアメリカにシリアへの介入を要請し、当初はオバマ政権も積極的に応じる姿勢を示すも結局ロシアの仲介でアメリカはシリアへ介入しなかった。この一件からトルコ政府のオバマ政権への不信感が募り始め、2014年秋以降、シリアでクルド民主統一党(PYD)への支援をアメリカが始めたこと、2016年7月16日のトルコでのクーデタ未遂事件の首謀者と言われているフェトフッラー・ギュレン師がアメリカに滞在していることで、その不信感は高まった。

また、大統領の有力候補だったヒラリー・クリントン氏にはギュレン師に関連する組織から多くの献金があったと報道されており、ヒラリー氏は大統領選に際してシリアでPYDを積極的に支援する姿勢を示すなど、もしヒラリー氏が大統領に選出されると、トルコとアメリカの関係はさらに悪化する様相を見せた。

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