アルツハイマー病による死亡率がアメリカで急増 15年間で55%増加

記事まとめ

  • アメリカでアルツハイマー病による死亡率が1999年から2014年の15年間で55%増加した
  • 高齢者人口の増加や、癌や心臓病の死亡率の低下などの要因が、死亡率を押し上げた
  • アルツハイマー病は治療法も原因も不明なため、患者を死から守ることができないという

アルツハイマー病による死亡率がアメリカで急増

<一方で、介護施設や長期養護施設で看取られる患者の比率は低下している。患者にとっても介護者にとっても厳しい現実が近づきつつある>

アメリカ疾病予防管理センターの研究で、アメリカでアルツハイマー病による死亡率が1999年から2014年の15年間で55%増加したことが分かった。高齢者人口の増加や、癌や心臓病の死亡率の低下といった様々な要因が、アルツハイマー病による死亡率を押し上げた。同センターが25日に発表した傷病・死亡件数をまとめた週報によれば、アルツハイマー病患者のうち自宅で死亡した割合も14%から25%へと増加した。

「現代の医療は加齢による病気に上手く対処しているが、アルツハイマー病は別次元の病気だ」と言うのは、ニューヨーク州のフェインシュタイン医学研究所のリトウィン・ザッカー研究所でアルツハイマー病を研究するルカ・ジルベルト博士だ。「アルツハイマー病は治療法も原因も不明なため、患者を死から守ることができない。今できるのは、対症療法だけだ」

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研究では、全米の州および郡単位で収集した死亡証明書のデータを分析し、アルツハイマー病による死亡率を割り出した。その結果、10万人当たりの死亡率は1999年の16.5%から、2014年には25.4%へと上昇していた。その増加率は55%だ。最も死亡率が高い地域は南東部に集中したが、中西部や西海岸も軒並み高かった。

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