佐藤琢磨選手のインディ500優勝は大変な快挙

<白人保守層を象徴するカーレースで日本人選手が優勝を成し遂げたことは、「クールジャパン」の多様性を示す意味でも大きな功績>

インディ500優勝というのは大変な快挙です。何しろ時速350キロ以上の超高速で約3時間、全部で500マイル(約800キロ)にわたって接近戦を続ける過酷な自動車耐久レースで頂点に立ったのですから、これは大変な快挙です。

何といってもアメリカ人の大好きなモータースポーツの最高峰で、それがどのぐらいのインパクトがあるのかというと、野球ならワールド・シリーズ、NFLならスーパーボウルのレベルでしょう。個人技で言うならゴルフのマスターズかもしれませんが、むしろそれを越えています。何しろ「インディ」の場合は収容人員35万人という巨大スタジアムで開催されますから規模が違います。

それにインディアナ州といえば「インディ500」というくらいの名物イベントで、5月のメモリアルデーの連休といえば「インディ」がアメリカのメインイベントになっています。

ただ、こうしたモータースポーツが好きなのは、アメリカの「白人貧困層=草の根保守=トランプ支持層」だけという側面もあります。このインディよりもう少し市販車に近い車両を使った「NASCAR」というカテゴリのレースも人気があり、全国にピラミッド構造のリーグがあって転戦する形態になっています。

この NASCAR はある種「保守的な白人層を象徴する」と言われ、反対に、東西の沿岸に住むリベラルには全く無関係なカルチャーと言っても良いわけです。

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