イチロー選手はもう安打数で評価する領域を超えている

<ベルトレ選手(テキサス・レンジャーズ)の3000本安打達成が見えてきた今、イチロー選手の記録が抜かされることを心配する日本メディアもあるが、そのような比較はもう意味がない>

テキサス・レンジャーズで、ダルビッシュ有投手のチームメイトである、エイドリアン・ベルトレ選手といえば、通算445本塁打という長距離砲でありながら、ゴールデングラブ賞5回の好守を誇っています。現役選手というだけでなく、近代野球における最高の三塁手という評価がされても過言ではない名選手です。

そのベルトレ選手ですが、右足の故障で開幕以来故障者リスト(DL)に入っていたのが、5月29日に復帰しました。ベルトレ選手は、昨季までの安打数が2942で、復帰直後の3試合でもヒットを打っており、今季中の3000本安打到達は完全に視野に入ってきたと言えます。

3000本安打に加えて、450本塁打は間違いない以上、引退後の野球殿堂入りは確定していると言って良いでしょう。一方で、達成した数字の割にはまだ若く38歳です。19歳でMLBデビューし、20歳でドジャースのレギュラーになってフルで活躍しているからです。ですから、キャリア的には超ベテランですが、まだまだ数字を積み上げる可能性はあります。

そこで一部の日本のメディアでは、「イチロー選手の安打数」との比較が始まっているようです。現在のMLBを代表する野手と言って良い、この2人の選手のうち、まずイチロー選手が3000本安打に到達したわけで、その「仲間」としてベルトレ選手が到達するという形で取り上げているのであれば、まだ良いのですが、比較というのは別の意味が込められているのです。

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